その後、その子の両親との関係を観察していて分かったのだが、
その子は一人っ子なせいで、
「分け合う」ということを理解していないようだった。
お饅頭でもクッキーでも、その子は周囲と分け合おうとせず、
なんでも全部自分のものだと考える。
まるで小さな独裁者。
そこで、ご両親にも協力してもらって、
なんとかその幼女に「平等に分け合う」ということを
教えようとしてみた。
その子がついにミカンを等分にしてみんなに配ったら、
普段はリアクションがあんまりない無口なお父さんが、
すごい無理して大げさに喜んでみせたりしたのが、
むちゃくちゃぎこちなくて不自然だったけど、
それによって、その幼女も、なんだかこれは
重大なことなんだ、ということを
理解するようになってきた。
オイラは、物心ついたときから、
家族や友達と分け合うのが当たり前だったから、
分け合うのは本能なんじゃないかと
漠然と思ってたんだけど、
そうじゃないんだね。